使用する革を変えようと思っています

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問屋さんにお願いをして3種類の革素材を送ってもらいました。


日頃より当店をご利用頂きまして、誠にありがとうございます。

さて、タイトルにあるように当店の革素材を変更しようと考えています。

今現在使用している革に何も問題は無いのですが、もっとオイルを含んだ革を使用したいと思っていまして、、、

問屋さんに頼んで3種類の革の端切れを貰って、検討しています。

正直、3種類とも良いと思って迷っているところです。

①ヴォ―ノオイル

まずはヴォ―ノオイル。しっかり目の手触りなんだけど少し柔らかい感じもあり、思っていた通りの革でした。程よくオイルが入りしっとりした質感と問屋さんより説明がありましたが、まさにそのような感じの素材です。もちろん植物性のタンニン鞣し。

裏面の床面磨きをすると結構ハリも出て財布等の小物からバッグ等にも使えると思いました。

写真では伝わりにくいのですが、ツヤの無い感じです。今のところ悪いところは見当たらず、有力候補といった感じですが、ちょっとした小物を作って実際に使用して経過を見てみたいと思います。

②パライア

次にパライア。問屋さんによると、張りのある弾力とナチュラルなシボ感が特徴のカジュアルなイタリアンレザーとのこと。感触はヴォ―ノオイルより硬く張りがあり、シボが少ない感じです。こちらの革もヴォ―ノオイルと同様に何にでも使えそうです。裏面の床面磨きをすると当然ですが、更に強度が増して自分好みな材質になりました。あとはちょっと使用してみてどんな感じか見てみようと思います。

③トイアーノ

最後にトイアーノ。問屋さんによると革本来の味を活かした正統派イタリアンレザーとのことです。繊維が詰まっていてコシのあるしっかり目の革です。裏面の床面磨きは繊維が詰まっているので非常に上手く仕上がりました。硬めの革で弾力もあるので、小さな財布を作る場合、少しモリっとなりそうな気がします。でも、ベルトやバッグ類には抜群の相性といった感じの素材です。

サンプルの端切れで小物入れを作ってみました

端切れサンプル001
端切れで作った小物入れです
端切れサンプル002
意外と使い勝手が良さそうです
端切れサンプル003
薬入れに使おうと思います

これをしばらくの間使ってみて、革の質感をチェックしてみたいと思います。今のところはやっぱりヴォーノオイルが一番良さそうです。でも、使ってみないとわからないですからね。慎重に確認しようと思います。

まとめ

初見の感じではヴォ―ノオイルが良いと思いました。実はショップの開店当初から、今使っている【ジーンズ】と【ヴォ―ノオイル】で迷っていたんです。その時は固くてハリのある革が好きでジーンズの方を選んだのですが、最近はもっとツヤの無いマットな感じの素材を使いたくなってきまして、革を変更しようと思っている訳です。今回の3種はマットな材質でオイルを含んだ少し柔らかい革というところで選考しています。

いづれにしてもちょっとして小物をつくって2カ月~3カ月ほど使ってみて決めようと思っています。
んーーとても迷います。

sNapunaのコンチョが続々リリース予定です。※3月6日発売

第一弾として「シーサーコンチョ」をリリースしましたが、

シンプルなコンチョも作成しています。

取り敢えず3種類!!

コンチョ3種類サンプル画像001:(左)シーサープレーンコンチョ、(中央)シーサーコンチョ、(右)プレーンコンチョ
コンチョ3種類サンプル画像001:(左)シーサープレーンコンチョ、(中央)シーサーコンチョ、(右)プレーンコンチョ

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(左)シーサープレーンコンチョ:2,700円

(中央)シーサーコンチョ:3,200円

(右)プレーンコンチョ:1,500円

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シーサーモチーフのコンチョはオーバーレイ技法という製法で作成しています。

オーバーレイ製法とは・・・

2枚の銀板を張り合わせ(溶接して)凹凸を表現する制作方法です。

1枚目はベースとなる銀板で2枚目はモチーフとなる絵柄を切り抜きます。

切り抜きに使用するのは精密糸鋸です。

これらを組み合わせ、銀ロウで溶接、矢坊主で叩いてボタン形状に形成します。

形成後に研磨をして、いぶし液で黒くし、再度研磨をして完成です!

コンチョ取り付けサンプル画像:イノウォレットに取り付けた感じです。
コンチョ取り付けサンプル画像:イノウォレットに取り付けた感じです。

と、言うわけで、結構コンチョ制作には手間がかかっています。

いくつかコンチョをリリースしていきますが、レザー製品も新商品を予定していますので宜しくお願いします。

コンチョ対応のレザー商品も増やしていきますよ!

※2019.3.6商品UPしました。

レザーバンドのカラーバリエーションが9色になりました。

ウォレット用のレザーバンドのバリエーションが9色になりました。

下画像左から、ナチュラル・オレンジ・グリーン・レッド・ダークブルー・ブルー・ブラック・モスグリーン・ダークブラウンの9色です。

レザーバンド商品画像002:画像左から、ナチュラル・オレンジ・グリーン・レッド・ダークブルー・ブルー・ブラック・モスグリーン・ダークブラウンです。右からの撮影です。
レザーバンド商品画像002:画像左から、ナチュラル・オレンジ・グリーン・レッド・ダークブルー・ブルー・ブラック・モスグリーン・ダークブラウンです。右からの撮影です。

レザーバンド商品画像005:参考画像の「上のダークブラウンがロングウォレットlw002用」「下のレッドはハーフウォレットhw001/hw002用」です。
レザーバンド商品画像005:参考画像の「上のダークブラウンがロングウォレットlw002用」「下のレッドはハーフウォレットhw001/hw002用」です。

 

上記画像の「上のダークブラウンがロングウォレットlw002用」「下のレッドはハーフウォレットhw001/hw002用」です。

現在は3種類の財布のみの対応商品となります。

複数あれば、気分によって色を選べます。是非ウォレットをご購入の際はレザーバンドのご覧ください。

※レザーバンドの詳細はこちらをご覧ください。

簡単!ノートカバーの型紙の作り方

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今回は型紙の作り方。かたく言うと設計の仕方です。かんたんに纏めたいと思います。
最近は、オーダーメイドの需要も多くなってきたので、そういった方のお役にたてれば幸いです。


1.内容物のサイズの取り方

例として、ほぼ日手帳WEEKSカバー(ペンケース付き)の型紙を作って見ます。

先ずは、ほぼ日手帳WEEKSのサイズを測ります。

カバーの表革の基準となるサイズは、ほぼ日WEEKSを開いた時と大きさ、

すなわち、

縦188mm×横196mm(表93mm+裏93mm+厚み10mm)

となります。

※あくまで基準なので、このサイズを基に設計します。


2.縫いしろ、あそび、厚みのこと

私の場合、縫いしろは4mmです。

あそびは、上下に3mm、左右に15mm取ります。

左右に15mm取るのはバタフライストッパーとなるペンケースを備えるためです。

なので、

縦(188mm4mm4mm3mm3mm)×横(196mm4mm4mm15mm15mm

すなわち、

縦202mm×横234mm(1枚)

↓こんな感じです。(クリックで拡大)

【本革】ほぼ日手帳weeksハンドメイド型紙画像01

※内側のピンクの実線は縫いしろ4mmです。ピンクの実線の上の黒のドットは縫い穴位置(5mmピッチ)です。


3.両サイドのポケット

これは感覚で良いと思います。

浅すぎると本体とカバーがフィットしなくて使いにくいので、

6~7割程度差し込めるくらいでOKです。

今回の場合はペンケース分横幅を多くとっている(左右に15mm)ので、70mmにしようと思います。

なので、

縦202mm×横70mm(2枚)

↓こんな感じです。(クリックで拡大)

【本革】ほぼ日手帳weeksハンドメイド型紙画像02


4.ペンケース

これは、実際に使用するものに合わせますが、私の場合は・・・

縦34mm×横57mm(2枚)

使用するペンの太さで設計は異なりますが、

PILOT製のハイテックCシリーズの3色用のペンが差し込めるサイズで設計しました。

https://www.pilot.co.jp/products/pen/hi_tec/

※3色用のペンです。


5.背面ポケット

名刺が挟めるサイズに設計しています。

あと、ペンケースの取り付けの邪魔にならない設計であることも重要です。

縦98mm×横70mm(1枚)

※ナナメの断裁については大体で構いません。

↓こんな感じです。(クリックで拡大)

【本革】ほぼ日手帳weeksハンドメイド型紙画像03


6.組み合わせてみると・・・

最後に完成図を作成しました。

【本革】ほぼ日手帳weeksハンドメイド型紙画像04

↓これが実物です!!

ほぼ日手帳weeksカバー商品画像004:開いた時の内側の画像です。
ほぼ日手帳weeksカバー商品画像004:開いた時の内側の画像です。

ほぼ日手帳weeksカバー商品画像005:開いて外側の画像です。
ほぼ日手帳weeksカバー商品画像005:開いて外側の画像です。

※2018.2.25商品UPしました。


如何でしょうか。

ノートカバーなどのあまりパーツが要らない革製品でしたら、割と簡単に型紙の作成できます。

もちろん、当店にオーダーメイドのご相談でしたら、型紙作成をご自身でされる必要はありません。

ただし、大体の寸法は必要なので、「型紙制作の流れ」のみでも知っていただければ思います。