今回は鋳造で作った「シーサーチャーム」をゆるーく紹介してみようと思います。
初めて鋳造で作ったシルバーアクセだったので思い入れもあり、作成の背景を公開したくなりました!
シーサーチャームを作った理由
以下の内容を実現したくてオリジナルシーサーチャームを企画!
こういうのはどこも作っていなかったので、「商品として実現したかった」というのが企画の経緯です。
ロストワックスというやり方で鋳造します。
最初にワックスで造形する
ここで言う「ワックス」とは蝋の塊のことなのですが、一般的に鋳造でシルバーを作るには、まずワックスで造形を再現っていう手順になります。
液体のゴムで型を取るためにワックスの造形物が必要なのですが、実際に作った現物、、、例えば手作業で作ったシルバーアクセとか真鍮のコンチョとか、手元に液体ゴムでゴム型が作れるものがあれば、ワックスで造形する必要はないです!
ということで、自分の場合はオリジナル製作なので、ワックスでシーサーチャームの元となる造形を作りました!簡単そうに見えますが、2回ほど失敗して3回目で成功したのがこの写真のワックス造形です。
んーーー満足!
キャスト屋さんに鋳造してもらう
ネットで調べればキャストをやってくれるお店がすぐに見つかります。前項で作ったワックスをキャスト屋さんに持っていけば、ゴム型→キャスト(鋳造)→仕上げ(磨き)を全てやってくれます。
そして完成したゴム型がこちら
裏と表とで真っ二つに分かれていました。白の半透明でわかりにくいですが、私の作ったワックスがめちゃ細かく再現されてる!!
一応見やすく色を加工しました。裏と表のシーサーがしっかり見えますでしょうか?
こんな感じでゴム型が完成しました!
重ねるとピッタリ!下の穴はワックスを増産するためのワックスの注入口です!
一度ゴム型を作ったら何個でも造形されたワックスを量産できます!
量産したワックスを石膏の中に入れて固めて、石膏に熱々のシルバーを注入するとワックスが蒸発して無くなって、造形されたシルバーができる仕組み!これが「ロストワックス」っていう製造方法です!
鋳造された「シーサーチャーム」がこれ!
見ての通り「真っ白」です!チョークの白みたいに真っ白!写真の左下にはシルバーを切り離したバリのような突起があり、その切り口だけがシルバーの輝きを放っている感じです!この後に「バレル研磨」をしてピッカピカにしてもらいます!
ちなみに左下の突起のバリは「湯道」と言って、シルバーを石膏に流し込んで、ワックスの造形までのシルバーの流れ道の「口」の部分です。最後に切り離すためにこのような突起ができます。
バレル研磨後!
バレル研磨についてはキャスト屋さんではなく、凄腕の別の方にしてもらいました。依頼して3日間待ちましたが、期待以上にピッカピカ!!
ワックスからの依頼でバレル研磨まで10日間ほどでシーサーチャームの出来上がり!でも口の部分や目、鼻部分にいぶしを入れたいため、持ち帰った後に自分でいぶし加工を入れます。
なので、まだ、完成前です!
※一応参考として、キャスト屋さんにバレル研磨までお願いをすれば7日間くらいで仕上がります。
いぶし後のシーサーがこちら
お湯に「いぶし液」を垂らして2分〜3分でシルバー全体が真っ黒になります。それを銀磨きでキュキュット磨いて完成です。
完成がこちらです!
苦労してたどり着いたこのシーサーチャーム!ゆるーいデザインですが、まさかの両面仕様で、且つ16gという重量感です。気に駆る方は是非商品ページをご覧ください!