はじめに。そもそも情報カードってなに?
情報カードとは厚みのある上質紙(画用紙の厚みがある感じ)で出来たメモ帳みたいなモノです。
また、1枚ずつバラになっていてメモ変わりに使ったり、アイデアを書き留めたり、自由に使います。またバラになっているので後でカテゴリ毎に仕分けして保管したりと便利です。
僕は英会話もやっているので、使えそうな文章をメモしたり、商品のアイデアを書き留めたり、4コマ漫画を作ったり、ただのメモ書きだったり、子供のお絵描きに使ったりします。後で分けられるところが便利なポイントです。
下の画像が実際に仕様している情報カードです。表紙は捨ててしまいました(汗)
まずはB6情報カードの大きさや厚みを測ります
B6サイズは、128mm×182mmの大きさです。でも、念のため測ってみます。
間違いなくB6!縦128mm横182mmです。あとは厚みも忘れないようにしましょう。今回は両サイドに15枚づつ(計30枚)収納するカバーを作ります。
15枚重ねると約3mmでした。
結果:縦128mm×横182mm×厚さ3mm
型紙を作る前に仕様を決めます
順序が逆ですが、どういったものを作ろうとしているのかを先に見ていただいた方が良いと思いますので、まずは出来上がった型紙をお見せします。情報カードは横向きに入れる仕様です。
仕様は以下のような感じです。※上画像と合わせてご確認ください。
型紙の縦の長さと横の長さの決め方について
結論から言いますと、型紙は縦205mm横295mmにしました。なぜ、その大きさにしたのかを順序立てして説明します。
まず、B6情報カードが縦128mm横182mmです。(以下、横向きに入れるので縦182mm横128mmとします)
では、横の長さから決めていきます。
- まずは単純に情報カードを両サイドに収納するので横128mm×2=256mm
- 256mmに縫い代4mm×2=8mmを足します。→264mmです。
- 厚さが2.5mmなので縫い際までカードが押し込めないことを想定して5mm×2=10mmを足します。→274mmです。
- 折り畳んだ時に中央部分にカードが干渉しないようにするため20mm追加。→294mm
- 最終的に295mmにしました。また、4番については少し適当な感じで決めています。狭いと使い物にならないので、少し広めに取っています。
次に縦幅を決めます。
- 情報カードの縦が182mmなので、縫い代4mm×2=8mmを足します。→190mmです。
- 厚さが3mmなので上下の縫い際までカードが押し込めないことを想定して5mm×2=10mmを足します。→200mmです。
- 厚さ2.3mmの中敷きを一緒に収納するので5mm追加しました→205mm
結果、全体の型紙のサイズ:縦205mm横295mm
あと、ゴムバンドの装着の位置ですが、「この辺が良いかな」という感じで配置しています。
今回は右から20mm〜30mmのところに決めました。ゴムバンドは10mmの幅があるため振り幅があります。
設計通りに断裁した型紙(縦205mm横295mm)に情報カードを配置すると上画像のような感じになります。
3mmの厚さも考慮しているので余白がありしっかりとカードが収納できそうです!
次にポケットの型紙を作ります(簡単)
中敷きのサイズについて
- 情報カードのサイズ縦182mm横128mmと横幅は同じ。→横幅128mm
- 縦幅についてはなるべく中敷きが動かないようにしたいのでギリギリに設定。
型紙の縦幅が205mmで縫い代の4mm×2=8mmを引くと197mmこれがギリギリのサイズなのでこの197mmに約10mmを+して →188mm
※中敷きは一枚の革なので後で調整できます。なので、大まかな感覚で大丈夫です。
中敷きのサイズ:縦188mm横128mm
左ポケットのサイズについて(深い方のポケット)
- 縦幅については全体の型紙のサイズ:縦205mm横295mmと同じ。→205mm
- 横幅については情報カードが半分の64mm以上入るように設定しているだけです。→98mm
左ポケットのサイズ:縦205mm横98mm
右ポケットのサイズについて(浅い方のポケット)
- 縦幅については全体の型紙のサイズ:縦205mm横295mmと同じ。→205mm
- ゴムバンドが隠れるようにサイズを決めています。ゴムバンドは右端から20mm〜30mmに通っているのでこれが隠れるように考えています。→38mm
右ポケットのサイズ:縦205mm横38mm
型紙を出力して切り分けると上画像のような感じになります。
あとはこの型紙の通りに革を断裁して縫い合わせれば完成です。
こちらのB6情報カードケースについては完成するまでをUPしていきますので、よろしくお願いします。
まとめ
- 最初に仕様を決める
- 縫い代や厚さなどを考慮してサイズを決める
- 情報カードケース特有ですが、折り畳んだ時に中央部分でカードが干渉しないようにサイズを決める
- 細かく設定しているが感覚(好み)で決められるところはいくつかある
こういったノートカバー系の型紙は失敗しにくいですが、財布とかの型紙ですと何回か失敗して作り直しとかが普通にあります。
失敗の原因のほとんどが見落としとか計測間違いです。しっかりと測って、考えて作れば失敗しないで製作できるはずです!
急がずに落ち着いて作ってみましょう。